結び

 

 

世界の物事は、結びつける間のものがあるから結びつくという考え方があります。

 

例えば、プラスの電気とマイナスの電気を結びつける中間子があるから、初めて電気が流れる。

これは、ノーベル賞受賞科学者、湯川秀樹氏の中間子理論です。

 

この理論を、日本の「古事記」の神代篇は、すでに宇宙誕生の歴史としてあらわしていました。

 

高御産巣日神<たかみむすびのかみ>

神御産巣日神<かみむすびのかみ>という「結びの神」が現れて、

一人の神を結びつけます。そしてものが生成し、生まれ、世界ができあがってくる。

 

古来からのこの考え方が、私達日本人のエッセンスとして、

あらゆる芸術に影響を与えています。

 

レオナルド=ダ=ヴィンチへの手紙

 

 

 

 

 

「受胎告知」 レオナルド=ダ=ヴィンチ 21歳時作品。

 

 

ウィフィッツ美術館にあるこの傑作は、かつて日本にも来たことがあります。

 

 

「他の追随を許さない完璧な美」とでも言うのでしょうか・・

子供達には「世界で一番絵が上手い人」と言ったらわかるでしょうか。

 

 

 

この内側から溢れる生命力の描写はどこから来るのでしょう?

 

 

 

ダ・ヴィンチは、何事も細かく観察して、関心を持ったさまざまなことを学んでいったといいます。

他人の言葉や研究にたよらず、自分の目で徹底的にたしかめ、

すべてノートに書き記していきました。

 

骨の一本一本はどうなっているのか?

目はどうやってものを見るのか?

 

人体を解剖し、その構造を知ることによって

彼の絵画はいっそう生き生きしたものになっていったのです。

 

 

 

また空を飛ぶことに夢をみていたダ・ヴィンチは、鳥の羽を解剖してその構造通りに

作った羽を人間につけると空を飛べるとも考えていました。

それが原点となって、空を飛ぶ船やパラシュートなどの設計もしています。

ライト兄弟が飛行機を発明するずっと以前のことです。

 

 

 

 

子供達が発明したいものは?

 

 

 

 

 

 

ダ・ヴィンチの発明は、演劇の舞台装置や衣装デザインまで及んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  私の仕事は、

  他人の言葉よりも

  自分の経験から引き出される。

  経験こそ立派な先生だ。 

 

  ーレオナルド・ダ・ヴィンチ

 

 

 

「最後の晩餐」レオナルド=ダ=ヴィンチ

 

 

イタリアのミラノ、サンタ・マリア・デッレ・グラッツイエ修道院の食堂の壁にある

レオナルド=ダ=ヴィンチの代表作「最後の晩餐」

 

サンタ・マリア・デッレ・グラッツイエ修道院模型

 

 

 

この絵は透視図法の名作で、「部屋に奥行きがある」ように描かれていることが大きな特徴です。

 

この線図を下の絵に当てはめて見ることはできますか?

 

部屋に奥行きがあるのが見えるでしょうか。

 

 

ダ=ヴィンチは、制作する時に、中心にあるキリストのおでこの上に釘を打ち、

糸を引っ張りながら対角線を描いていたと言われています。

 

 

<修道院内部>

絵の中の窓は、実際の食堂の側面とつながっています。

 

 

 

同じ高さ目線のテーブル。

 

絵の前に立つと、まるで、修道士達が食事をとっていた現実の風景とつながっているように見えるそうです。

500年以上も前からこんなことをレオナルド=ダ=ヴィンチは考えていたのですね。

 

 

あなたの最後の晩餐は?

 

 

 

 

 

子供達は今まで、平面だけの平べったい世界しか知りませんが

遠近法の世界を知って、生まれて初めての「空間」を感じることができたでしょうか。

少し難しかったかもしれないけど、きっとわかったと思います。

大人になったら、小さい頃に真似した「さいごのばんさん」をぜひ見に行ってみてね。

 

Color tablets

 

montessori

 

 

 

 

紙版のおもちゃに近いものですが、モンテッソーリ教育のカラータブレット。

色の識別と、明度が変わっていく段階を遊びでやってみました。

みんな同じ濃さで絵の具をべったり塗るので、これは参考になります。

世界には数え切れない色がありますが、無意識に見ている色の感覚を整理できるので

子供達はスッキリするようです。

 

 

魔法の手

幼児から小学生までワイヤーを使って、葉を描きました。

針金は、ペンで線を描くのと違って金属の抵抗感があります。

そのうまくできないイライラと、どう向かいあっていくのかが課題。

 

 

 

最初に「丸」・「ギザギザ」・「二つのパーツをつなげる」という

練習をします。

年齢の低い子供たちの場合は、できる部分に要素を絞ってやらせると、

自由にやらせるよりも集中して作業します。

この部分を大事にすることによって、やがて微細な形、

きちっと細部まで針金が留まった仕上がりができるようになります。

 

 

「指先を調整しながら曲げる」「二つをつなげるために手首をひねる」

 

この針金という素材一つだけでも、驚くほどたくさんの手の筋肉が必要とされるのですが

指の随意筋を発達させることによって、脳神経との回路がスムーズに開かれてゆきます。

つまり、考えることなしに脳を動かすことになるのです。

「手は第2の脳である」というのはカントの言葉だったでしょうか・・。

 

 

中学年は真剣そのもの。

 

「みんな呼吸して、呼吸して。」

絶対息を止めているでしょう!

 

 

 

小学4年生作品。

鉛筆だったらスラスラ描けるのに、針金だったら流暢にはできない。

それでも、あらがった指先の痕跡がニュアンスのある線となっています。

よく見ている。美しい。